当サイトのコンテンツの無断転載・使用等を禁止します(無断転載・使用等が確認された場合は関係機関・弁護士等に相談させていただきます
ドメスティック バイオレンス(DV)は、夫婦や恋人、婚約者、同棲相手、元夫、 以前つきあっていた恋人 など親密な関係ある、又はあった男性から女性に振るわれる暴力という意味で使われることが多いですが、被害者の性別は問いません。
DVを理解しましょう ~被害者が悪いのではありません~
暴力をふるわれる女性に原因があるのでは?
どんな理由があっても、暴力をふるう側に責任があります。
暴力をふるう人は「お前が言うとおりにしないからだ」などと被害者の責任にしますが、暴力はふるった側の責任です。
被害者が「私が悪い」と思いこむ必要はありません。
暴力をふるう人は、特別な人では?
いいえ、加害者の多くは社会的な信頼があり、ごく「普通の」人がほとんどです。
特別なタイプというのはありません。
暴力をふるう人は、学歴・年齢・職業は特定されないことが分かっています。
家庭で暴力を選択している男性が、外では穏和で愛想が良いことも珍しくありません。
子どものために、我慢した方がよいのでは?
父親の暴力を目撃する、物音や声を聞く、止めようとして殴られるなど、子どもたちは色々な形で暴力に巻き込まれています。
DVがある環境の中で子どもは、不安になったり、恐れを抱いたり、その安全が驚かされています。
多くの子どもたちの心身の発達や成長に悪影響を及ぼすDVは、子どもに対する人権障害であり、我慢する必要はありません。
どうして逃げないの?
逃げないのではなく、逃げられないのです。
暴力を受けることで、心身が傷つき、逃げる気力も体力も失われている場合や、相手のコントロールにより、逃げること自体考えられない状態になっている場合もあります。「別れたら殺す」、「逃げたら、親、きょうだいを殺す」と脅されている場合も多く、別れることは大変な困難と危険を伴います。
どうして、女性に暴力をふるうの?
加害者の多くは、家事・育児・介護は女性の仕事、妻は夫に従うものと思い込んでいるので、妻が夫の思うようにならない時に、暴力で妻を支配してよい、暴力をふるっても許されると思いこんでいます。
自分のしていることが、悪いことだと思っていません。
結婚している人だけに起こるもの?
ドメスティック・バイオレンスは、婚姻関係の中だけで起こるものではありません。
中学生・高校生・大学生・社会人のカップル・内縁関係でも頻繁におこっています。
「自分の彼女」は所有物という意識で自分の思い通りにしても良いという考えから起こります。
暴力を繰り返し受けると、自分に自信がもてなくなります。
また、逃げ出しても生活していけないという経済的な不安、子どものために家庭を壊してならないという責任感、周囲の人に暴力が知られることは恥とする思い、家族や親戚から理解が得られない孤独、暴力を振るわないときの彼の優しさを信じる気持ち、また、自分がいなければと思ったり、また「どこまでも追いかけてやる」との脅かしが原因で心理的に拘束され、度重なる脅かしから恐怖心が植え付けられ、加害者から「逃げられない」状態にコントロールされてしまいます。
身体的暴力
-
平手で打つ、げんこつで殴る、足でける、かむ、髪を引っ張る
-
首を絞める、引きずりまわす、物を投げる
-
身体に傷をつける可能性のあるもので殴る
-
刃物などの凶器を身体に突きつける
精神的暴力
-
大声でどなる、「誰のおかげで食べられるんだ」と見下して言う
-
殴るそぶり、物を投げるふりをして脅かす
-
人の前でバカにしたり、命令口調でものを言う
-
大切にしているものを壊したり、捨てたりする
-
ペットに暴力をふる
経済的暴力
-
生活費を渡さない、 収入や財産を知らせない
社会的暴力
-
実家や友人とのつきあいを制限したり、手紙や電話を細かくチェックする
-
あなたを閉じこめる、外出を制限する
-
外で働くなと言ったり、仕事を辞めさせたりする
-
行動を監視したり、制限する
性的暴力
-
見たくないのにポルノビデオやポルノ雑誌を見せる
-
望まないセックスを無理強いする
-
望まない妊娠や中絶を強要する
-
避妊や性病予防に協力しない
子どもを巻き込んだ暴力
-
子どもに暴力をみせる
-
子どもに危害を加えると言って脅す
-
子どもを危険なめにあわせる
-
子どもに自分の言いたいことを伝えさせる
警視庁【配偶者からの暴力・DV法】
暴力のサイクルについて
1.「緊張状態が蓄積される時期」言葉の暴力や、脅迫が行われる。
2.「暴力の爆発期」身体的・性的暴力がふるわれる。
3.「ハネムーン期」「俺が悪かった。もう2度としないから」など甘い言葉をかけたりする。
DVをする男性の特徴
暴力の結果、被害者の身体にはあざや骨折、火傷などの外傷ができ、中にはその後何年も身体を患うことがあります。
また、精神的にも重度の不安、うつ症状、絶望感、無気力、人間不信、自殺願望など深刻な影響をもたらします。
暴力を見て育った子どもも深く傷つきます。情緒不安定、夜尿、無気力、無感情、うつ、不登校、などの症状が見られることがあります。
-
嫉妬深さ
-
動物や子どもへの残虐性
-
支配的な態度
-
性的虐待
-
性急でせっかちな行動
-
言葉による暴力
-
相手への過剰な期待と依存
-
厳格な性別役割意識
-
孤立化と拘束
-
ジキルとハイド、内と外の二重人格性
-
他人の前で恥辱を与える
-
脅迫的言動
-
傷つきやすさ、神経過敏
-
物にあたる